ヘイルトゥリーズン系(Hail to Reason Line)
ヘイルトゥリーズン系は、現在の日本競馬界の幹たるサンデー系とロベルト系が属する血統。
90年代以降の王道ラインでサンデーサイレンス系とロベルト系が中心で2系統の基本イメージはそれぞれ異なる。
サンデーサイレンス系:前半で脚を貯めて直線で鋭い瞬発力が持ち味
ロベルト系:息の入りにくいハイペースの流れほど持久力を発揮する
※現在ではサンデーサイレンス系は短距離~長距離まで枝分かれしておりタイプ別の分類が必要。
- ヘイルトゥリーズン系 1958
- ロベルト系 1969
- ヘイロー系 1969
- サンデーサイレンス系 1986
- ストップザミュージック系 1970
主要父系 | 特徴など |
---|---|
ロベルト系 | 菊花賞・有馬記念など中長距離G1の良績多数。 スローよりもハイペース向き。軽い馬場よりも道悪などタフな馬場に強い特徴。 |
ヘイロー系 | 先行型でスピードを武器にタイプ。芝&ダート兼用型が特徴。 切れる脚はなく瞬発力に難があり、パワーのいる馬場や道悪が得意 |
サンデーサイレンス系 | 分類ごとの特徴 | 主な競走馬 |
---|---|---|
万能型サンデー | 小回り向きと大回り向き。短距離~長距離まで 母系によって適性が広い。長い直線に向く | ディープインパクト マンハッタンカフェ スペシャルウィーク |
スタミナ型サンデー | 長距離戦で強さを発揮するタイプ。 馬場やペースに左右されやすく不安定さも。 | ハーツクライ ステイゴールド ダンスインザダーク |
中距離型サンデー | 主戦場は1600m~2200m。 産駒によって得意距離と得意馬場がはっきり分かれる。 | ヴィクトワールピサ ネオユニヴァース ゼンノロブロイ ブラックタイド |
マイル型サンデー | 主戦場は1200m~1800mを得意にするスピード型 早熟で2歳戦に強い。小回り向きで立ち回りが上手く内枠向き | ダイワメジャー フジキセキ キンシャサノキセキ |
ダート型サンデー | ダートの中長距離が主戦場。 | ゴールドアリュール ディープスカイ カネヒキリ アドマイヤオーラ |
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ノーザンダンサー系(Northern Dancer Sire(male) Line)
ノーザンダンサー系は、切れ味よりもスピードの持続力に優れる特徴
1964年アメリカ2冠馬であるノーザンダンサーを祖とする父系で70年代~80年代にかけて世界を席巻した。欧州ではスタミナ豊富なサドラーズウェルズ、北米ではダートに強いストームバードが有名。
日本においてもノーザンテーストなど各国でリーディングサイファーを輩出してきた。基本イメージは、サンデー系ほどの切れ味こそないがスピードの持続力に優れており、35~36秒台の上りの脚を使える強さも特徴。
- ノーザンダンサー系 1961
- ニジンスキー系 1967
- マルゼンスキー系 1974
- リファール系 1969
- ダンシングブレーヴ系 1983
- ノーザンテースト系 1971
- トライマイベスト系 1975
- ダンチヒ系 1977
- チーフズクラウン系 1982
- グリーンデザート系 1983
- ケープクロス系 1994
- ベーカバド
- ケープクロス系 1994
- デインヒル系 1977
- ヌレイエフ系 1977
- デピュティミニスター系 1979
- サドラーズウェルズ系 1981
- シングスピール系 1989
- エルプラド系 1989
- モンジュー系 1996
- ガリレオ系 1998
- Frankel
- ストームバード系 1978
- ストームキャット系 1983
- ヘネシー系 1993
- ヨハネスブルグ
- ヘニーヒューズ
- ジャイアンツコーズウェイ系 1997
- ヘネシー系 1993
- ストームキャット系 1983
- ニジンスキー系 1967
主要父系 | 特徴など |
---|---|
リファール系 | 現在はダンシングブレーヴ系が主流 緩急は苦手だが、ワンペースの締まった流れを得意 |
ダンチヒ系 | ノーザンダンサー系の快速特急ライン 代を経て距離の幅も広がり、欧州では2400mのG1馬多数 ダンチヒ系が混ざることで反応が速くなるとされる |
デピュティミニスター系 | 時計の速いダートや前傾ラップのスピード競馬向き 早熟傾向で3歳G1や交流重賞で活躍が目立つ |
サドラーズウェルズ系 | 欧州の起伏のある芝に君臨するスタミナ型 日本では洋芝全般と小回りの芝2000・2500が得意 仕掛けの早い騎手と好相性 |
ストームバード系 | 前半から飛ばして粘る展開に強い 芝・ダート兼用型でムラある穴馬に見られる系統 母系に入るとスピードが増し、G1での活躍も目立つ |
ネイティヴダンサー系(Native Dancer Line)
ミスタープロスペクター系(ミスプロ系)がメイン
1952年2冠馬ネイティブダンサーを祖とする血統。軽快なスピードとダート適性で、北米を中心に勢力を拡大してきた。その中でもミスプロ系が種牡馬として大成功し、世界中に枝葉を広げてきた。
日本や北米ではダート向きのマイラーが中心。欧州ではキングマンボ・ミスワキを通じて芝2400mのG1ホースを多数輩出。一本調子で淡泊なスピード型も多く、揉まれると弱さが出る脆さも特徴の1つ。
- ネイティヴダンサー系 1950
- シャーペンアップ系 1969
- レイズアネイティヴ系 1961
- ミスタープロスペクター系 1970
- ミスワキ系 1978
- ウッドマン系 1983
- アフリート系 1984
- ゴーンウエスト系 1984
- フォーティナイナー系 1985
- アンブライドルド系 1987
- マキアヴェリアン系 1987
- キングマンボ系 1990
- キングカメハメハ系 2001
- スマートストライク系 1992
- ドバウィ系 2002
- ミスタープロスペクター系 1970
- アリダ―系 1975
主要父系 | 特徴など |
---|---|
ミスタープロスペクター系 | ダート向きでマイラー~中距離馬ライン 日本の支流はフォーティナイナー系とキングマンボ系 軽い砂向きと重い砂向きの産駒がいる |
フォーティナイナー系 | ミスプロ系の中心でスピード特化型 ダート1400m以下が得意で2歳戦やローカルなら芝でも走る 気性難も特徴 |
キングマンボ系 | 芝1600m~2400mまで幅広く活躍 クラシック向きのミスプロ系支流 日本発のキングカメハメハ系は切れる脚を持つ 欧州型の直系はジリ脚の傾向 |
ナスルーラ系(Nasrullah Sire Line)
70年代~80年代前半にかけて日本競馬の主流だったライン。ネヴァービート、テスコボーイ、アローエクスプレスらのリーディングサイファーを多数輩出。
高速タイムに強いマイラーとともに発展し、現在は短距離向き・ダート向きなど支流によって多様にわかれる。全体的な基本イメージは、平坦コース向きで先行力を持ち味に速い時計に強い。
- ナスルーラ系 1940
- グレイソヴリン系 1948
- フォルティノ系 1959
- ゼダーン系 1965
- プリンスリーギフト系 1951
- テスコボーイ系 1963
- ボールドルーラー系 1954
- エーピーインディ系 1989
- レッドゴッド系 1954
- ブラッシンググルーム系 1974
- ネヴァーベンド系 1960
- ミルリーフ系 1968
- リヴァーマン系 1969
主要父系 | 特徴など |
---|---|
グレイソヴリン系 | 現在に日本ではトー二ービン系が中心。 加速に時間を要する不器用さはあるがトップスピードに乗れば良い脚を長く使う。 東京・新潟の芝が得意。 |
テスコボーイ系 | 70年代日本競馬の王道ライン。芝の良馬場で軽いスピードを活かす。 現在では短距離~マイルが支流で、急坂や道悪では割引き |
ボールドルーラー系 | 現在のアメリカにおける主流ライン。 日本ではダート1400m/1600m/1800mを中心にダート一大勢力を築く。 適性は、脚抜きの良いダート戦に適性を持つ。 |
ネヴァーベンド系 | 90年代のイナリワン、ミホノブルボンなどの名馬を多数輩出。 スタミナ豊富で母系に入って重賞向きの底力も備え、洋芝に強い特徴。 |
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