2025年8月9日(土)、札幌競馬場でダート重賞「第30回エルムステークス(GIII)」が行われます。
舞台は札幌ダート1700m。スタート直後からタイトな先行争いが展開され、3〜4コーナーからの位置取りが勝負を分ける小回りダート重賞です。
今年は、ドゥラエレーデ・ペリエール・マテンロウスカイなどの重賞常連馬に加え、ジャスティンアースやロードクロンヌといった上昇株もエントリー。斤量や展開次第で伏兵台頭も十分あり得る一戦です。

本記事では、過去データ・コース傾向・調教評価(S〜C)をもとに、展開予想・有力馬の見解・買い目例まで徹底考察します。
エルムステークス2025のレース概要
項目 | 内容 |
---|---|
レース名 | 第30回 エルムステークス(GIII) |
開催日 | 2025年8月9日(土) |
発走時刻 | 15:25(札幌11R) |
開催競馬場 | 札幌競馬場 |
距離・コース | ダート1700m(右) |
出走条件 | 3歳以上・国際・指定・別定 |
賞金(1〜5着) | 3,800万/1,500万/950万/570万/380万 |
出馬表|札幌11R エルムステークス(GIII)
出走頭数:14頭
馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 所属厩舎 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ペリエール | 牡5 | 佐々木大 | 57 | 美黒岩 |
2 | ミッキーヌチバナ | 牡7 | 鮫島駿 | 57 | 栗高橋亮 |
3 | ドゥラエレーデ | 牡5 | 松山弘 | 57 | 栗池添学 |
4 | スレイマン | 牡7 | 浜中俊 | 57 | 栗池添学 |
5 | マテンロウスカイ | セ6 | 横山典 | 58 | 栗松永幹 |
6 | ロードクロンヌ | 牡4 | 藤岡佑 | 57 | 栗四位 |
7 | テーオードレフォン | 牡6 | 丸山元 | 57 | 栗梅田 |
8 | ペイシャエス | 牡6 | 横山和 | 58 | 美小西 |
9 | ヴァルツァーシャル | 牡6 | 古川吉 | 57 | 美高木登 |
10 | トロヴァトーレ | 牡4 | ルメール | 58 | 美鹿戸 |
11 | ブライアンセンス | 牡5 | 丹内祐 | 58 | 美斎藤誠 |
12 | ショウナンライシン | 牡5 | 池添謙 | 57 | 美大竹 |
13 | ワールドタキオン | 牡7 | 斎藤新 | 57 | 美斎藤誠 |
14 | ウィリアムバローズ | 牡7 | 横山武 | 59 | 栗上村 |
注目馬紹介|上位人気想定の実力馬をチェック
◎ロードクロンヌ(藤岡佑)
平安Sで2着と地力を証明。札幌1700mへの適性も高く、追い切り内容も充実。
○ペリエール(佐々木大)
前走の大沼Sを完勝。小回りもこなせるセンスがあり、58kgでも有力。
▲マテンロウスカイ(横山典)
初ダートでマーチS2着と適性示す。立ち回り力と先行力が武器。
△ドゥラエレーデ(松山弘)
久々でも仕上がりは上々。自在性ある脚質で好勝負可能。
△テーオードレフォン(丸山元)
マリーンS2着。距離実績あり、状態も良好で警戒。
△ミッキーヌチバナ(鮫島駿)
アンタレスS4着。展開がハマれば一発も。
コースの特徴と傾向|札幌ダート1700m

- スタートから1角まで短く先行争いが激しい
- 全体的に平坦+大回りで息が入りづらい設計
- 直線は短く、勝負所は3〜4角
- 逃げ・先行馬には厳しく、中団からの差し馬に展開利があることも

先行力に加え、早め進出→押し切る脚質が理想的です。
過去データで見るエルムステークスの攻略ポイント
- 人気別傾向
1番人気は過去10年で1勝と信頼度低め。波乱含みの傾向で、穴馬の台頭にも注意が必要です。 - 臨戦過程別傾向
3着以内馬の半数はオープン特別から。なかでもマリーンS組が【7-3-1-12】と好成績。 - 距離実績も重要
札幌1700mに実績があるか(JRA1700mの勝利または3着以内)は好走傾向を大きく左右。

エルムステークスは「実績馬と上がり馬がぶつかる真夏のダート重賞」で、波乱含みの傾向が強い一戦です。特に前走マリーンS組やダート1700mの実績馬が好成績を残しており、臨戦過程と距離適性が重要なファクターです。また、上位人気の信頼度は高くなく、中穴〜伏兵の激走にも十分な注意が必要です。展開と仕上がり次第で馬券妙味ある一頭が浮上してくる可能性も高いです。
1週前の追い切り注目馬(A〜C)
評価 | 馬名 | 追い切り短評 |
---|---|---|
A | ペリエール | 伸び鋭く先着。函館Wで活気ある動き。 |
A | ロードクロンヌ | 札幌ダで軽快な動き。一息入ったが気配良好。 |
B+ | マテンロウスカイ | 馬なりで余裕ある動き。好調維持。 |
B | ドゥラエレーデ | 一杯に追って負荷十分。脚さばき良好。 |
B | ジャスティンアース | 推進力ある走りで好仕上がり。 |
C | ショウナンライシン | 攻め軽めだが順調。 |
【8.6更新】最終追い切り評価(S〜C)
馬名 | 評価 | 追い切りコメント |
---|---|---|
ヴァルツァーシャル | B | 札幌ダで馬なり、久々も力強く仕上がり順調。 |
ウィリアムバローズ | A | 函館Wで馬なり、力強い脚捌きで好状態キープ。 |
ショウナンライシン | C | 札幌芝で一杯も、一本調子の走りで動き平凡。 |
スレイマン | B | 函館Wで馬なり、やや余裕残るが力強い内容。 |
テーオードレフォン | B | 札幌ダでG前仕掛け、終いの伸び良く順調な仕上がり。 |
ドゥラエレーデ | A | 函館ダで馬なり、迫力ある脚捌きで上昇一途。 |
トロヴァトーレ | C | 函館Wで引っ掛かり気味、折り合い面に課題。 |
ブライアンセンス | A | 函館Wで馬なり、ダイナミックな動きで状態良化顕著。 |
ペイシャエス | A | 札幌ダで馬なり、推進力ある走りで好気配維持。 |
ペリエール | B | 函館Wで強めに追われ、伸び鋭く動き良好。 |
マテンロウスカイ | B | 函館ダでG前仕掛け、この一追いで良化。 |
ミッキーヌチバナ | B | 函館ダで馬なり、太め感残るがこの一追いで良化。 |
ロードクロンヌ | A | 札幌ダで馬なり、ダイナミックな脚運びで好気配。 |
ワールドタキオン | C | 函館Wで一杯も反応物足りず、本調子には今一息。 |

エルムステークスの最終追い切りでは、ドゥラエレーデが迫力満点の動きを披露し、好仕上がりを印象づけた。ウィリアムバローズやブライアンセンス、ペイシャエス、ロードクロンヌも力強い脚捌きで好気配をキープし、状態は万全と見てよい。一方、トロヴァトーレやショウナンライシンは気性面や動きに課題を残しており、調整過程に不安を感じる内容だった。全体的に、上位人気馬は順調な仕上がりを見せており、激戦が予想される一戦となりそうだ。
【8.8公開】最終見解|展開・買い目例
展開予想│札幌1700m(ダート・右回り)
札幌ダ1700mはコーナー4回で息の入れどころが多く、器用さと持続力が問われる舞台。開幕2週目で砂質はまだ締まっており、先行馬の粘り込みも警戒が必要。
今回は⑭ウィリアムバローズと③ドゥラエレーデが主導権争い。好位に⑥ロードクロンヌ、⑤マテンロウスカイ、⑦テーオードレフォンらがつけ、⑪ブライアンセンスは中団から。流れはミドル想定で、3コーナーから一気にペースアップする消耗戦になりそう。

直線は札幌特有の短い直線で内をロスなく立ち回った馬が優位。外を回す差しは早めに動かないと届かない展開を見込む。
最終予想印|エルムステークス2025
◎ ⑥ロードクロンヌ
昨年の札幌ダ1700mで破竹の4連勝を決めた舞台。1年で地力強化し、仕上がりも万全。持続力勝負なら主役。
○ ⑪ブライアンセンス
平安Sは展開不向き。小回り1700mはマーチS勝ちの舞台で、長くいい脚を使える。反撃必至。
▲ ③ドゥラエレーデ
昨年2着。臨戦過程は昨年より良く、持久力勝負に強い。札幌滞在で輸送不安もなし。
△ ⑭ウィリアムバローズ
59kgでも地力は最上位。外枠からハナか番手で運べれば押し切りも。
☆ ⑤マテンロウスカイ
ダート2戦目で慣れ見込める。斤量減もプラスで好位から一発あっても。
注 ⑧ペイシャエス
昨年覇者。滞在効果で気配良好。展開ひとつで浮上可能。
買い目例(馬連・3連複)
■馬連
⑥-③⑤⑪⑭(4点)
■3連複フォーメーション
⑥-③⑤⑪⑭-③⑤⑧⑪⑭(10点)
まとめ

エルムステークス2025は、持久力と立ち回り力が問われる札幌ダ1700m戦。先行馬が多く、ミドルペースからの持続戦を想定する。
本命は舞台実績と充実度で⑥ロードクロンヌ。小回り1700mでの機動力と末脚の持続力は強み。対抗は反撃態勢の⑪ブライアンセンス、昨年2着の③ドゥラエレーデが続く。
古豪⑭ウィリアムバローズ、斤量減で挑む⑤マテンロウスカイも軽視は禁物。連覇を狙う⑧ペイシャエスまで押さえたい一戦。
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