【解説】パドックの見方や馬の良し悪しのチェックポイント

競馬の基本知識

パドックとは

パドックとは、レース前に出走馬を引いて歩かせて観客に見せる場所のことで、下見所(したみじょ)とも言われることもあります。レース開始30分~15分前に出走馬の状態をチェックすることができる最後の場所で、馬券購入前に本命馬や穴馬の見極めのための最後のナマ情報を入手できるため見方を覚えておきましょう。

リアルタイムで、パドック中継を見るには「グリーンチャンネル」「JRAレーシングビュアー」などの映像配信サービスで確認することもできます。

パドックで見るべきポイント

パドックでは馬の調子を評価する最後のナマ情報。
能力=実績・調子=パドック で判断するのが定石と言われる。

いくら能力が高い人気馬であってもパドックで調子が悪ければ馬券検討が必要だ!

当日の調子はレース結果を大きく左右するため競馬予想には重要な要素と言える。

まずは競走馬の調子を見極めるには主に5つの視点。

  • 毛ヅヤ
  • 歩様
  • 発汗
  • 気合
  • 目つき
毛ヅヤ

毛ヅヤとは人間で言う肌艶のようなもので、良し悪しを見極めるポイントを紹介。
好調な馬の特徴は、筋肉の躍動が伝わるような張りがあり滑らかで光沢を帯びている。

一方で、体調が悪い馬は、皮膚が厚ぼったくてくすんだように見える。
また、寒い時期は冬毛が生えることもあるが、春~秋に毛ヅヤが悪い馬は不調と見ることができる。

歩様

歩様(ほよう)とは、馬が歩く時の脚さばきのことで好不調を見極める判断材料となる。

良い歩様とは、踏み込みも深く、後ろ脚を踏み出す動作に早さと力強さを感じさせる動き。
肩や首の肩や首の動きもしなやかで前脚の踏ん張り、全身の活気や目にも輝きもポイント。

注意すべき歩様は、肩の出の悪さや歩幅の狭さ、後ろ脚の踏み込みにも推進力が感じられない時
その他には、筋肉痛を起こしている馬は、歩くと痛みを感じるためギクシャクした歩様になる。
精神的に余裕がなく、落ち着きがない時は小走りや後ろ脚を蹴り上げたりすることも。

もともと、ゆったりと歩くタイプなら問題ないが、歩様が悪いことで前の馬との間隔が離れる時は気合不足やイレ込みが要因になっていることがある。

ただし、パドック周回中に筋肉がほぐれて返し馬で改善される場合もあるので注意。

発汗と気合

発汗イレ込みを見極めるポイント。イレ込みとは無駄な動きや発汗で体力を消耗しレースで力を発揮できなくなるので要注意。

暑い時期に汗をかくのは当然のことですが、他の馬に比べて1頭だけ明らかに発汗している馬はイレ込みを疑うこと。また、馬が太目の時も汗をかきやすく馬体重増から調整不足の疑い。

汗とゼッケンがこすれて白い泡状のものが流れ出す。かなりの発汗量のためマイナス材料と判断することもできる。また個体差はあるが、暑い時期に汗をかけないのも体調が整っていない証拠のため総合的な判断がひつようになる。

逆に良い発汗は、毛色をかえない程度の透明な汗であれば気にする必要はなく、その程度の気合の乗りであればプラス材料と言えます。

目つき

目つきからもイレ込み具合の見極め材料。

精神的に安定して適度の気合が乗った馬は、涼しげな目つきをしている。前方を見つめ集中して歩けている馬は好調と見ることができる。

イレ込みが疑われる馬の目は、白目をむいたり、血走った目は冷静さを失っており、激しく前に行きたがったり、厩務員が引き綱を引っ張っているようであればイレ込み気味と言える。

パドック観察のポイント

パドック周回の時間は約15分ほどしかなく時間に限りがあるため、観察のポイントを決めておくことも必要。

あと気を付けておきたいのはマナー。競走馬はデリケートなため、観客がなだれ込むことで心理的なダメージを与えてしまうこともあるので大声やカメラのフラッシュなどは厳禁です。

まず全体を見る

まずはパドック周回の2~3周を1頭ずつ均等に見ること。
この時に注意するのは、人気や予想印などのバイアスを外して目の前の馬に集中しよう。
パッと自分の目に付いた馬は検討材料に。

人気馬から見る

個別に見て行く場合は、事前の注目馬もしくは人気馬から順に見ていくこと。
パドック周回は15分ほどで終了するため、全馬を一通り見た後は注目馬・人気馬から順に観察しましょう。人気や予想印が集中する馬には、買いの材料が多い理由があることから、限られた時間内で効率的に馬を見ていく行動も必要になってきます。

パドックを見る位置

パドックを見る上で意識すべきポイントは、同じ位置で馬を見るよう心掛けること。同じ馬を見る場合も距離や角度が異なると見え方も異なってくるため、自分なりのポジションを見る習慣を付けよう。

こちらはパドックを見る位置の参考に

少し距離を置いて観察する

パドック最前列など視点が近すぎると、馬全体の姿を捉えづらくなるため、少し距離を取って広い視野でじっくり観察がおすすめ

真横から見る

馬の歩様やイレ込みを見るには、基本は真横から見ることがおすすめ。
コーナー付近のポジションは馬が小走りになったり、物見仕草を取ることがあるため避けた方が良い。

太陽を背に観察する

逆光で馬を見ると、毛ヅヤの良し悪しを判断しづらいため、太陽を背にして観察しましょう。
1日を通してパドックを見る際は、時間が経過しても逆光にならない位置を見つけて同じ位置で見ることをおすすめします。

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