【解説】ローカル開催の狙い方・サマーシリーズについて

ローカル開催とは

中央競馬10場のうち大都市圏に位置する東京・中山・京都・阪神の４つを中央開催に対し、札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉の6場をローカル開催と言います。

主にローカル開催場の特徴として小回り・平坦というコースの傾向で馬によってローカル開催を得意し、活躍を見せるローカルホースなどローカル開催の狙い方について紹介します。

遠征競馬

近年は輸送手段も発達し、それぞれの馬の適性に合ったレースを選択できるようになっているが輸送の距離が長くなるローカル開催（札幌/函館/福島/新潟/中京/小倉）を遠征競馬と言う。

滞在競馬

特に東西トレセンから輸送距離が離れている北海道開催(札幌・函館)では、早目に出走する競馬場の馬房へ移動を済ませて滞在してレースに臨む滞在競馬のパターンが多く取られる。

輸送に弱い馬には、当日輸送や直前輸送のないローカルの滞在競馬が向いているとされる。

中央開催とは別の馬のようにローカル開催で活躍を見せる馬のことをローカルホースと言います。

ローカルコースは中央開催よりもコースの起伏が小さく平坦なため、ローカルコースと相性が良い平坦巧者とも言われる。

ローカルホースが活躍する要因としては、コースの得手不得手、季節、滞在競馬が向くといったものが挙げられます。

その他にもローカル開催で活躍する馬の特徴はこちら。

夏馬

基本的にサラブレッドは暑さに弱く本来の力を発揮できなくなることも多いが、逆に新陳代謝が上がり筋肉がほぐれることで夏開催を得意にする馬も存在する。

ご当所馬

ご当所馬とは、ローカル開催に出走する地元馬主の馬のことを言う。

馬主が加入している馬主協会の所在地(地元)で、馬主に良い所を見せようと勝負がかる傾向も高く、能力以上に注目に値するポイントとも言える。

JRAでは、毎年6月末～9月中旬にかけてローカル開催にてサマーシリーズというポイント制の競走が開催される。

サマーシリーズは、スプリント(1200m)・マイル(1600ｍ)・2000(2000ｍ)の３つのカテゴリーにわけられ、各シリーズでの合計得点を競いチャンピオンを目指します。

また同時に騎手においても得点を競うサマージョッキーシリーズも開催されています。

サマーシリーズポイント表

各シリーズの対象レースはこちら

サマースプリント1,200m対象レース

サマースプリント100m対象レース

サマースプリント100m対象レース

開催年	サマースプリント	サマーマイル	サマー2000	ジョッキー
2006年	シーイズトウショウ	ー	スウィフトカレント
2007年	サンアディユ	ー	ユメノシルシ	角田晃一
2008年	カノヤザクラ	ー	ミヤビランベリ	小牧太
2009年	カノヤザクラ	ー	ホッコーパドゥシャ	秋山真一郎
2010年	ワンカラット	ー	ナリタクリスタル	藤岡佑介
2011年	エーシンヴァーゴウ	ー	イタリアンレッド	福永祐一
2012年	パドトロワ	ー	トランスワープ	池添謙一
2013年	ハクサンムーン	フラガラッハ	トウケイヘイロー	岩田康誠
2014年	リトルゲルダ	クラレント	マーティンボロ	田辺裕信
2015年	ベルカント	スマートオリオンレッドアリオン	ダービーフィズ	Mデムーロ
2016年	ベルカント	該当なし	アルバートドック	戸崎圭太
2017年	ラインミーティア	ウインガニオングランシルク	タツゴウゲキ	北村友一
2018年	アレスバローズ	ー	メドウラーク	福永祐一
2019年	タワーオブロンドン	ー	ー	川田将雅
2020年	レッドアンシェル	トロワゼトワル	ブラヴァス	福永祐一
2021年	ファストフォース	ロータスランド	トーセンスーリヤ	川田将雅
2022年	ナムラクレア	ウインカーネリアン	ー	浜名俊
2023年	ジャスパークローネ	メイショウシンタケ	ー	松山弘平