2026年11月14日(土)、東京競馬場で第31回武蔵野ステークス(GⅢ)が行われます。
今年は、東京ダート1600mで好成績を残すジェイパームス、東海ステークス3着のドンインザムード、グリーンチャンネルCで上位争いを演じたヘニーガイストらが登録。さらに、前走を逃げ切った3歳馬ドンエレクトスも参戦を予定しています。
チャンピオンズカップへの優先出走権が懸かる一戦。東京マイルへの適性や前走内容、追い切りの動きを比較しながら、有力馬の評価と展開予想、過去10年のデータを整理します。
レース概要|第31回武蔵野ステークス(GⅢ)
- 開催日:2026年11月14日(土)
- 競馬場:東京競馬場
- レース:11R・WIN5対象④
- 発走:15:30
- 距離:東京1600mダート(左)
- 条件:3歳以上・オープン・別定
- 賞金:1着4,000万円/2着1,600万円/3着1,000万円/4着600万円/5着400万円
- 優先出走権:1着馬にチャンピオンズC(GⅠ)の優先出走権

武蔵野ステークスは1996年に創設されたダート重賞。創設当初は東京2100mダートで行われていましたが、2000年に秋開催へ移り、距離も1600mに短縮されました。今年は20頭が登録し、出走可能頭数は16頭。オープン特別の好走馬に加え、重賞実績を持つ古馬や勢いのある3歳馬が顔を揃えています。
特別登録馬|第31回武蔵野ステークス(GⅢ)
登録20頭/出走可能16頭
| 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 |
|---|---|---|---|---|
| アピーリングルック | 牝5 | 大野拓 | 55 | 美辻 |
| エンペラーワケア | 牡6 | 西村淳 | 57 | 栗杉山晴 |
| オメガギネス | 牡6 | 岩田康 | 57 | 栗安田翔 |
| クールブロン | 牡6 | プーシャ | 57 | 栗井上智 |
| ゴッドブルービー | 牡6 | – | 57 | 栗角田 |
| ジェイパームス | セン6 | 田辺裕 | 57 | 美堀 |
| ジャスティンアース | 牡5 | ルメール | 57 | 栗杉山晴 |
| シュラザック | 牡4 | – | 57 | 栗大根田 |
| ダノンフィーゴ | 牡4 | マーカン | 57 | 栗友道 |
| トリリオンボーイ | セン4 | 菅原明 | 57 | 美武井 |
| ドンインザムード | 牡4 | 荻野極 | 57 | 栗今野 |
| ドンエレクトス | 牡3 | 三浦皇 | 56 | 美高木登 |
| ハセドン | 牡7 | – | 57 | 美大和田 |
| バトルクライ | 牡7 | 原優介 | 57 | 美高木登 |
| ヘニーガイスト | 牡4 | 横山武 | 57 | 美加藤征 |
| ライノ | セン4 | 戸崎圭 | 57 | 栗高野 |
| ルヴァレドクール | セン4 | 横山和 | 57 | 美手塚徳 |
| レアンダー | 牡5 | – | 57 | 栗大根田 |
| ロックターミガン | 牡3 | 津村明 | 57 | 栗石坂公 |
| ワイワイレジェンド | 牡5 | – | 57 | 栗前川 |
注目馬紹介|有力馬と伏兵
ジェイパームス
前走のペルセウスSは後方3番手から直線で大外へ持ち出し、メンバー最速の上がりで差し切り勝ち。昨年は重馬場でコースレコードを記録し、今年は良馬場でも結果を残した。東京1600mダートへの適性は今回のメンバーでも大きな強み。追い切りは美浦Wで馬なりのままラスト11秒6を記録しており、状態面にも大きな不安はない。重賞でも末脚を発揮できるかが焦点となる。
ドンインザムード
東海Sでは好スタートから先行し、途中で位置取りが変わりながらも3着を確保。直線でやや甘くなったものの、重賞でも通用する先行力を示した。今回は東京1600mダートへの対応がポイントになるが、好位から運べる自在性は魅力。栗東坂路では4F53秒5を一杯に追われ、力強い脚捌きを披露。休み明けでも乗り込みは進んでおり、持ち前のスピードを生かした粘り込みを期待したい。
ヘニーガイスト
前走のグリーンチャンネルCは中団の馬群で脚を温存し、直線で鋭く伸びて2着。勝ち馬ドンエレクトスには届かなかったが、ラスト1ハロンの伸びは目立っていた。横山武史騎手は前走時の状態が万全ではなかったことにも触れており、上積みがあれば逆転も十分。美浦Wではラスト11秒7を記録し、併せ馬での僅かな遅れも心配ない内容。東京マイルで再び好勝負が期待できる。
ドンエレクトス
前走のグリーンチャンネルCは好スタートから主導権を握り、1000m通過59秒1の平均ペースで逃げ切り勝ち。直線でも後続に差を詰めさせず、3歳馬らしい勢いを感じさせた。今回は重賞で相手が強化されるが、同じ東京1600mダートを経験している点は心強い。美浦Wでは5F67秒1、ラスト11秒9を記録。坂路でも軽快な動きを見せており、引き続き好調を維持している。
エンペラーワケア
前走の根岸Sは好位から直線で先頭に並びかけたものの、追い出してから伸びを欠いて6着。騎手も本来の状態には届いていない可能性を示唆していた。今回は休養を挟んでの復帰戦となるが、栗東坂路で4F53秒1、ラスト11秒9を記録し、併せ馬でも先着。久々ながら力強い動きを見せている。実績面から軽視できない一頭で、最終的な仕上がりを確認したい。
オメガギネス
エルムSはブリンカー着用で力みが目立ち、向正面から一気に先頭へ進出したものの9着に失速。能力を発揮し切れなかった内容だけに、今回は折り合いが大きな課題となる。栗東CWでは6F80秒6、ラスト11秒2を記録し、ひと追いで動きが良化。時計面では今回の登録馬でも目を引く存在だ。道中で無駄な力を使わず運べれば、前走からの巻き返しが期待できる。
ダノンフィーゴ
前走のオーバルスプリントは4着。今回は東京1600mダートへの距離延長がポイントとなる。追い切りでは栗東Pコースで5F70秒1、ラスト11秒1を記録し、追われてからの伸びは上々。坂路でも継続して乗り込まれており、調整過程に大きな不安はない。スピードを生かしながら東京の長い直線に対応できるかが鍵。最終追い切りと枠順を踏まえて評価を判断したい。
トリリオンボーイ
グリーンチャンネルCはスタートで後手を踏み、最後方から直線勝負に徹して5着。上がり3F34秒7の鋭い末脚を使っており、東京マイルへの対応力を示した。今回は展開が向けば上位進出の余地がある。美浦Wでは6F82秒6、ラスト12秒2を記録し、併せ馬で遅れたものの大きな心配はないとの評価。前半で置かれすぎず、直線で末脚を生かせる形が理想となる。
バトルクライ
東海Sは後方で脚を温存し、直線でしっかり伸びて5着。騎手は東京の長い直線が向くタイプと評価しており、今回の舞台替わりは歓迎材料となる。追い切りでは美浦Wで6F83秒0、ラスト12秒0を記録。併せ馬では遅れたが、ひと追いで状態の上昇を見せている。展開に左右される面はあるものの、差し脚を生かせる東京1600mダートなら警戒が必要だ。
ルヴァレドクール
グリーンチャンネルCは昇級戦ながら好位の内でロスなく運び、直線でヘニーガイストと競り合って3着。勝ち馬との差はあったが、レース運びの巧さと今後の伸びしろを感じさせた。美浦坂路では4F51秒5、ラスト12秒1を記録し、意欲的な調整内容が目立つ。前走からの上積みも期待でき、重賞でも好位からしぶとく脚を使えるかがポイントになる。
ロックターミガン
前走のジャパンダートクラシックは6着。今回は東京1600mダートへの条件変更となり、距離短縮への対応が焦点となる。栗東CWでは7F97秒1、6F80秒4と長めからしっかり負荷をかけ、ラスト12秒0を記録。併せ馬では僅かに遅れたものの、調整内容は十分。3歳馬としての成長力も考慮したいが、まずは古馬の重賞実績馬を相手にどこまで通用するかを見極めたい。
特別登録馬短評
前走内容と調整状況を整理しました。
登録20頭/出走可能16頭| 馬名 | 短評(前走・適性整理) |
|---|---|
| アピーリングルック | レディスプレリュード5着からの参戦。東京マイルへの対応が課題となるが、美浦Wでは強めに追われてラスト12秒1。ひと追いで良化を示しており、今後の動きにも注目したい。 |
| エンペラーワケア | 根岸Sは好位から伸び切れず6着。久々の実戦となるが、坂路でラスト11秒9を記録し、併せ馬にも先着。復調の兆しが見られ、状態面の上積みが鍵になる。 |
| オメガギネス | エルムSは道中の力みが響いて9着。今回は折り合いの改善が課題だが、CWで6F80秒6、ラスト11秒2と好時計を記録。調教の動きは良化している。 |
| クールブロン | ペルセウスSは中団から直線で脚を伸ばして5着。昇級戦で一定の手応えをつかんだ。坂路中心に調整を進めており、同じ東京コースでの前進を狙う。 |
| ゴッドブルービー | エニフSでは馬群の狭いところを抜け出して快勝。オープンでも通用する決め手を示した。CWで6F79秒8と負荷をかけており、距離延長への対応がポイント。 |
| ジェイパームス | ペルセウスSを後方から差し切り、東京マイルへの高い適性を改めて証明。美浦Wでも馬なりでラスト11秒6。得意舞台で重賞でも末脚を発揮できるか注目したい。 |
| ジャスティンアース | グリーンチャンネルCは7着。好位から運んだが、直線で伸び切れなかった。CWではラスト11秒2を記録し、推進力ある走りを披露。調教面の良化が実戦につながるか。 |
| シュラザック | ペルセウスSは中団の内から伸び切れず7着。立ち回りは悪くなかったが、決め手で見劣った。坂路での調整内容を踏まえ、相手強化への対応が課題となる。 |
| ダノンフィーゴ | オーバルスプリント4着からの参戦。今回はマイルへの距離延長がポイント。栗東Pコースでラスト11秒1と鋭い伸びを見せており、仕上がりは順調。 |
| トリリオンボーイ | グリーンチャンネルCは最後方から追い込んで5着。上がり34秒7は評価できる。美浦Wで併せ馬に遅れたが、状態は安定。展開が向けば浮上の余地がある。 |
| ドンインザムード | 東海Sは先行して3着。重賞でも通用するスピードを示した。坂路で力強い脚捌きを見せ、乗り込みも順調。東京マイルでの粘り込みを狙う。 |
| ドンエレクトス | グリーンチャンネルCを平均ペースで逃げ切り勝ち。東京マイルの実績が強み。坂路、Wコースともに順調な調整が続き、重賞でも先行力を生かせるか注目。 |
| ハセドン | ペルセウスSは出脚が鈍く10着。ただし、直線では内からじわじわ脚を使い、着順ほど悪い内容ではなかった。調教では馬体の充実が伝えられており、展開次第で前進も。 |
| バトルクライ | 東海Sは展開が向かない中で5着。東京の長い直線への条件替わりは好材料。美浦Wで一杯に追われ、ひと追いで状態が上昇している。 |
| ヘニーガイスト | グリーンチャンネルCは直線で鋭く伸びて2着。東京マイルへの適性を示した。美浦Wでラスト11秒7を記録し、調整も順調。重賞でも末脚が魅力。 |
| ライノ | 伊勢佐木Sを好位から抜け出して快勝。スムーズな競馬で昇級を決めた。坂路では馬なり中心の調整ながら動きは良好。オープン相手でどこまで通用するか。 |
| ルヴァレドクール | グリーンチャンネルCは好位からしぶとく伸びて3着。昇級戦で能力を示した。坂路4F51秒5と意欲的な攻めを消化し、引き続き好調を維持。 |
| レアンダー | 太秦Sは先行したものの直線で失速して11着。CWではラスト12秒0を記録しているが、調教評価は上積み薄。東京マイルへの対応が課題。 |
| ロックターミガン | ジャパンダートクラシック6着からの参戦。距離短縮への対応が焦点。CWで7Fからしっかり追われ、豊富な運動量を確保。古馬相手での力関係を見極めたい。 |
| ワイワイレジェンド | 神無月Sは先行したものの厳しい流れで失速し16着。坂路で継続して調整されているが、近走内容からは展開の助けが必要。先行争いへの対応が鍵。 |
コースの特徴と傾向|東京1600mダート


東京1600mダートは、JRAで唯一のダートマイルコース。2コーナー奥の芝部分からスタートし、ダートに合流するため、序盤の加速力が重要になる。3コーナーまでは約640mと長く、向正面の上り坂を越えると下り勾配に入る。コーナーは緩やかで、道中もスピードが落ちにくい。直線はJRAのダートコースで最長となる501.6m。高低差2.4mの上り坂を越えてからも約220mの平坦部分が続く。序盤のスピードだけで押し切るのは難しく、長く脚を使える持続力と最後まで踏ん張るスタミナが求められる。先行馬の粘り込みだけでなく、差し馬の末脚にも注目したい。
過去データから見る攻略ポイント
人気傾向|上位人気の過信は禁物
過去10年の1番人気は2勝、3着内率40.0%。2番人気も2勝で、3着内率は50.0%にとどまる。
一方、3番人気は最多の3勝を挙げ、6~9番人気からも3頭の勝ち馬が出ている。10番人気以下は連対1回と苦戦しており、極端な人気薄よりも中位人気までを幅広く検討したい。
年齢傾向|3歳馬からベテランまで好走
過去10年では3歳から8歳まで幅広い年齢の馬が好走しており、年齢だけで評価を下げる必要はない。
今年は3歳のドンエレクトス、ロックターミガンに加え、6歳のジェイパームス、7歳のバトルクライなども登録。年齢より近走内容とコース適性を重視したい。
前走人気|2番人気以内の支持馬が優勢
過去10年の勝ち馬10頭のうち、9頭が前走で2番人気以内に支持されていた。
前走4番人気以下だった馬の成績は1勝、2着2回、3着5回と苦戦傾向。今回の単勝人気だけでなく、前走でどの程度の評価を受けていたかも重要な判断材料となる。
前走ローテ|オープン特別・地方競馬組に注目
過去10年の勝ち馬は、すべて前走がオープン特別または地方競馬のレースだった。
特に地方競馬組は6勝、連対率29.4%と好成績。オープン特別組は4勝を挙げ、そのうち3勝がグリーンチャンネルCからの臨戦馬だった。
今年はドンエレクトス、ヘニーガイスト、ルヴァレドクールがグリーンチャンネルCから参戦予定。ペルセウスSを勝ったジェイパームスも注目したい存在だ。
データ総評

武蔵野ステークスは1番人気の信頼度が突出しておらず、中位人気の馬にも十分なチャンスがある。特に重視したいのは前走での支持と臨戦過程。オープン特別や地方競馬から参戦する馬が中心となり、今年は東京マイルで結果を残したジェイパームス、ドンエレクトス、ヘニーガイストがデータ面でも注目される。前走人気については個別の数値が提供されていないため、枠順確定後の評価で改めて確認したい。
1週前追い切り評価まとめ(S〜C)
| 評価 | 馬名 | 追い切り短評 |
|---|---|---|
| A | アピーリングルック | 美浦Wで5F68秒6、終い12秒1。強めに追われて良化。 |
| A | エンペラーワケア | 坂路4F53秒1、終い11秒9。久々でも力強い動き。 |
| A | オメガギネス | CW6F80秒6、終い11秒2。追われて反応良化。 |
| B | クールブロン | 坂路中心に乗り込み。大きな変化はないが順調。 |
| A | ゴッドブルービー | CW6F79秒8。強めに追われて動き良化。 |
| B | ジェイパームス | 美浦Wで終い11秒6。馬なりで余力十分。 |
| S | ジャスティンアース | CW6F81秒1、終い11秒2。推進力ある走りが目立つ。 |
| B | シュラザック | 坂路4F52秒8。一定の動きは見せている。 |
| A | ダノンフィーゴ | 栗東Pで終い11秒1。追われてからの伸び上々。 |
| B | トリリオンボーイ | 美浦Wで6F82秒6。併せ遅れも状態は安定。 |
| A | ドンインザムード | 坂路4F53秒5。力強い脚捌きで順調。 |
| A | ドンエレクトス | 美浦Wで5F67秒1、終い11秒9。好調持続。 |
| B | ハセドン | CWで終い11秒6。馬体の充実が目立つ。 |
| A | バトルクライ | 美浦Wで6F83秒0。ひと追いで状態上昇。 |
| A | ヘニーガイスト | 美浦Wで終い11秒7。僅かな遅れも問題なし。 |
| B | ライノ | 坂路で馬なり中心。動きはスムーズ。 |
| S | ルヴァレドクール | 坂路4F51秒5。意欲的な攻めで好気配。 |
| C | レアンダー | CWで終い12秒0。動きは平行線で上積み薄。 |
| B | ロックターミガン | CW7F97秒1。長めから負荷をかけ順調。 |
| B | ワイワイレジェンド | 坂路で入念に乗り込み。大きな変化は見られない。 |
1週前 追い切り総評

調教内容で特に目立つのはジャスティンアース、ルヴァレドクール、アピーリングルックの3頭。ジャスティンアースはCWで終い11秒2と鋭く伸び、ルヴァレドクールは坂路4F51秒5の好時計を記録した。アピーリングルックも強めに追われて動きが良化している。オメガギネス、エンペラーワケアも時計面では高く評価でき、ドンエレクトスは好調を維持。本命候補ジェイパームスは馬なり中心の調整だけに、最終追い切りでの動きを確認したい。
最終追い切り評価(S〜C)
最終追い切り公開後に更新します。
展開予想(事前メモ)
- 想定ペース:M(平均ペース)
- 有利になりそうな脚質:好位差し・差し
最終見解|本命・買い目(前日公開)
枠順・最終追い切り・馬場傾向を踏まえて更新します。
まとめ

武蔵野ステークス2026は、東京マイルで実績を残すジェイパームスを中心に、先行力のあるドンインザムード、末脚が魅力のヘニーガイストを上位評価。3歳馬ドンエレクトスの逃げにも注目したい。追い切りではジャスティンアース、ルヴァレドクールが好気配を示しており、最終調整と枠順を確認して結論を出したい。
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