2025年7月27日(日)に新潟競馬場で行われる関屋記念(GIII・芝1600m)は、サマーマイルシリーズ第2戦として実施される夏の名物マイル重賞です。今年はハンデキャップ戦としてリニューアルされ、波乱含みの一戦となりそうです。
コースは日本屈指の長い直線が特徴の新潟・芝外回り1600m。瞬発力勝負だけでなく、長くいい脚を使える持続力型の差し馬にも注目です。また、枠順や展開ひとつで着順が大きく入れ替わるだけに、データと調教内容の精査がカギを握ります。

本記事では、注目馬の調教評価や過去傾向、展開予想などをもとに、勝ち馬候補を徹底分析。馬券戦略に役立つ情報をお届けします。
関屋記念2025のレース概要
項目 | 内容 |
---|---|
レース名 | 第60回 関屋記念(GIII) |
開催日 | 2025年7月27日(日) |
発走時刻 | 15:45(新潟7R) |
開催競馬場 | 新潟競馬場 |
距離・コース | 芝1600m(外回り・左) |
出走条件 | 3歳以上・オープン・ハンデ・国際・特指 |
賞金(1~5着) | 4,100万 / 1,600万 / 1,000万 / 620万 / 410万 |
出馬表|新潟7R 関屋記念(GIII)
※出走可能頭数:18頭/登録頭数:19頭
馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 重量 | 厩舎 |
---|---|---|---|---|---|
1 | オフトレイル | 牡4 | 菅原明 | 57.5 | 栗吉村 |
2 | シンフォーエバー | 牡3 | 江田照 | 53 | 栗森秀行 |
3 | ジョウショーホープ | 牡5 | 西塚洸 | 56 | 栗新谷 |
4 | レガーロデルシエロ | 牡4 | 戸崎圭 | 56 | 美栗田徹 |
5 | ゴールデンシロップ | 牡7 | 原優介 | 54 | 美鈴木慎 |
6 | ニシノスーベニア | 牡6 | 大野拓 | 56 | 美上原博 |
7 | ハクサンバード | 牡5 | 小崎綾 | 54 | 栗高橋一 |
8 | シヴァース | 牡4 | 内田博 | 56 | 栗友道 |
9 | キョウエイブリッサ | 牡5 | 丸田恭 | 55 | 美武市 |
10 | トランキリテ | 牡6 | 荻野極 | 56 | 栗松永幹 |
11 | ボンドガール | 牝4 | ルメール | 56 | 美手塚久 |
12 | メイショウシンタケ | 牡7 | 菊沢一 | 55 | 栗千田 |
13 | リフレーミング | 牡7 | 石橋脩 | 58 | 栗藤野 |
14 | カナテープ | 牝6 | Rキング | 54 | 美堀 |
15 | イミグラントソング | 牡3 | 石川裕 | 55 | 美辻 |
16 | フォーチュンタイム | 牡4 | 三浦皇 | 56.5 | 栗吉岡 |
17 | アルセナール | 牝4 | 杉原誠 | 53 | 美木村 |
18 | ダイシンヤマト | 牡5 | 吉田豊 | 56 | 美戸田 |
注目馬紹介|上位人気想定の実力馬をチェック
⑪ボンドガール|巻き返しへ向け立て直し図る良血牝馬
ヴィクトリアマイルは折り合いを欠き16着と大敗も、気配自体は良好だった。発馬での躓きも響いており、本来の力を出せていない。調教では意欲的な内容が続いており、ハンデ戦のここで本来の瞬発力を発揮できれば、巻き返しの可能性は十分。
⑯フォーチュンタイム|重賞級の素質馬が満を持して始動
阪急杯では力みがありながらも5着と好内容。芝マイルへの対応力も高く、折り合いさえつけば末脚は通用する。今回は久々となるが、調教でも入念に乗り込まれており、休み明け初戦から勝負気配が漂う。
⑮イミグラントソング|3歳世代の注目株が古馬に挑む
NHKマイルCでは好位追走から失速し11着に終わったが、道中の運びはスムーズで、悲観すべき内容ではない。前走後も順調に乗り込まれ、調教の動きにはキレが戻ってきた印象。斤量面の恩恵が大きく、古馬撃破へ視界は良好。
⑭カナテープ|重賞実績上位の安定勢力
府中牝馬Sでは上がり勝負でしぶとく脚を伸ばして2着。1800m実績が中心だが、東京芝での好走歴からも新潟外回り1600mは合いそう。追い切りでは終いやや鈍さを見せたが、全体としての仕上がりは良く、展開次第でチャンス。
⑧シヴァース|ポテンシャル秘めた上がり馬
前走のしらさぎSでは展開が向かず10着も、内容には見どころ。掛かりながらも粘っており、脚を溜める競馬ができれば変わり身の余地あり。CWでは力強さが目立ち、追い切り評価も上々。穴候補としてマークしたい存在。
④レガーロデルシエロ|ハンデ戦で浮上の可能性
新潟大賞典は10着に敗れたものの、道中はリズムよく進んで見せ場は作った。大型馬ながら素軽さのある動きが目立ち、調教の内容も迫力満点。条件替わりで一変の可能性を秘めており、ハンデ戦のここで怖い1頭となりそう。
コースの特徴と傾向|新潟芝1600m(外回り)


新潟の外回りマイルは、JRA随一の長さを誇る直線658.7mが最大の特徴。ペースが落ち着きやすく、末脚の質が問われる。一瞬の加速よりも「長くいい脚」を使えるタイプが好相性。
過去データで見る関屋記念の攻略ポイント
ハンデ戦変更で波乱ムードも
過去10年、勝ち馬は4番人気以内が中心だが、2着には伏兵も多く、ハンデ化された今年はさらに下位人気馬の台頭があるかもしれない。
外枠優勢
7~8枠の成績が圧倒的。直線で広がっての末脚勝負になりやすいため、外枠を引いた先行〜差し馬は注目。
ローテーションに注目
GⅠ・GⅢ(特に米子S改めしらさぎS)組が好成績。1600m実績も重要視されるレース傾向。
▶まとめ|今年はハンデ戦&開幕週で“波乱の余地”大

関屋記念は過去の傾向を見る限り「堅め決着」が基本路線ながらも、2着には伏兵が絡みやすく、馬券的にはひと工夫が求められる一戦です。今年は開催順の変更に加え、初のハンデ戦という条件も相まって、例年以上に“波乱含み”の要素が増加。外枠・前走しらさぎS組・距離実績など、複数の条件を掛け合わせた多角的な視点がカギを握りそうです。
【7.20時点】追い切り評価(S〜C)
A評価
- アームテイル(馬体・動きともに絶好)
- イミグラントソング(終いの伸び抜群、立て直し成功)
- ダイシンヤマト(推進力あるフットワーク)
B評価
- アルセナール(バランスの取れた内容)
- トランキリテ(CWで上昇気配)
- カナテープ(負荷十分もラスト甘さあり)
C評価
- ボンドガール(復調気配も物足りず)
- メイショウシンタケ(追い不足感あり)
【7.24更新】最終追い切り評価(S〜C)
評価 | 馬名 | 最終追い切り内容 |
---|---|---|
A評価 | アルセナール | 7/23 美W 良 85.8-69.3-53.6-38.5-11.3(馬なり)…動きキビキビ。 |
A評価 | イミグラントソング | 7/23 美W 良 68.5-53.4-38.6-11.8(馬なり)…動きスムーズ。 |
A評価 | オフトレイル | 7/23 栗坂 良 52.2-37.3-24.6-12.1(末強め)…久々も好気配。 |
A評価 | カナテープ | 7/23 美W 良 66.8-51.5-36.7-11.4(馬なり)…馬体充実動き目立。 |
A評価 | キョウエイブリッサ | 7/23 美坂 良 53.2-39.4-25.4-12.2(馬なり)…推進力ある走り。 |
B評価 | ゴールデンシロップ | 7/23 美W 良 82.5-66.4-51.8-37.8-12.0(馬なり)…活気十分。 |
A評価 | シヴァース | 7/23 栗坂 良 54.1-38.8-24.7-12.0(馬なり)…ひと叩き素軽さ出。 |
B評価 | ジョウショーホープ | 7/23 栗坂 良 55.9-40.8-25.1-12.1(馬なり)…力強い脚捌き。 |
B評価 | シンフォーエバー | 7/24 栗坂 良 54.9-38.5-24.6-12.2(馬なり)…力強さに欠け。 |
A評価 | ダイシンヤマト | 7/23 美W 良 66.8-51.5-37.0-11.2(馬なり)…手応え十分。 |
B評価 | トランキリテ | 7/23 栗CW 良 82.3-66.1-51.7-36.8-11.6(一杯)…一息入るも仕上る。 |
A評価 | ニシノスーベニア | 7/23 美坂 良 54.2-39.0-25.1-12.2(馬なり)…力強い脚捌き。 |
B評価 | ハクサンバード | 7/24 栗坂 良 54.3-38.3-24.6-12.1(馬なり)…元気一杯。 |
A評価 | フォーチュンタイム | 7/23 栗坂 良 56.1-41.1-26.8-13.2(馬なり)…時計以上の動き。 |
B評価 | ボンドガール | 7/23 美W 良 82.3-67.1-52.9-38.3-11.9(直強め)…道中掛かり気味。 |
A評価 | メイショウシンタケ | 7/23 栗CW 良 71.0-54.3-38.4-11.3(馬なり)…動きキビキビ。 |
A評価 | リフレーミング | 7/23 栗坂 良 55.5-39.8-25.5-12.5(馬なり)…シャープな脚捌き。 |
B評価 | レガーロデルシエロ | 7/23 美W 良 69.5-53.7-38.2-11.5(馬なり)…先週強い稽古消化。 |

今回の追い切りで好調ぶりが目立ったのは、アルセナール・イミグラントソング・カナテープ・フォーチュンタイムの4頭です。アルセナールは終いまで余力たっぷりでキビキビとした動きを披露。イミグラントソングも手応え十分で、馬体の張り・フォームともに申し分ない仕上がり。カナテープは馬体が充実し、1週前から高評価が続いており状態の良さが際立ちます。時計平凡ながらフォーチュンタイムも時計以上の動きで、上昇気配を感じさせます。各馬ともに展開次第で台頭の可能性十分です。
【7.26公開予定】最終見解|展開・買い目例
展開予想│新潟1600m(芝・左外)
今年の関屋記念は、晴天・良馬場での開催が濃厚。例年通りの開幕週の高速馬場に加え、メンバー構成からもペースはスロー想定。先手を奪いそうなのは②シンフォーエバーと⑦ハクサンバード。いずれもハンデが軽く、テンに速いタイプ。
好位には⑭カナテープ、⑯フォーチュンタイム、⑧シヴァースが控え、⑪ボンドガールや⑱ダイシンヤマトは中団後方から末脚勝負。最後は上がり3F33秒台の瞬発力勝負となる公算が大きく、決め手を持つ差し馬と好位抜け出し型の兼備馬に注目したい。

前が止まりづらい馬場だが、折り合いをつけて鋭く伸びられる馬が勝ち切る展開と見る。
最終予想印|関屋記念2025
- ◎ ⑱ダイシンヤマト
→ 夏バテの兆候もなく、追い切り絶好。末脚勝負の流れなら鋭さ発揮。 - ○ ⑪ボンドガール
→ ハミ変更の効果見込む。ルメール鞍上×左回り外回りは信頼できる。 - ▲ ⑭カナテープ
→ 好条件揃い、開幕週の先行馬として最有力。斤量据え置きも魅力。 - △ ⑰アルセナール
→ 軽ハンデ53キロ+外回り適性は合致。末脚は通用。 - ☆ ④レガーロデルシエロ
→ 馬場適性と状態面に好感。マイルでも勝ち鞍あり。 - 注 ⑯フォーチュンタイム
→ 久々も鉄砲利くタイプ。坂路で好時計連発。
買い目例(馬連・ワイド・3連複)
- ■馬連
⑱-⑪⑭⑰(3点) - ■ワイド
⑱-⑪⑭⑰(3点) - ■3連複フォーメーション
⑱-⑪⑭-④⑪⑭⑯⑰(7点)
まとめ
今年の関屋記念は、夏の開幕週らしく先行力と直線のキレ味の両立が求められる一戦。展開と馬場を見極め、ハンデ差も踏まえた馬券戦略がカギとなる。

特に注目したいのは、鋭い末脚を武器に仕上がり抜群の⑱ダイシンヤマト。展開がハマれば、差し切りの可能性は高い。
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