福島競馬場の基本情報と特徴
福島競馬場は、東北唯一のJRA競馬場であり、右回りの小回りコースが特徴です。1周距離は芝で1600m、ダートで1444.6mとJRA全10場の中でも最もコンパクトな競馬場で、コーナーの回数が多く、展開に大きな影響を与えます。
また、芝・ダートともに小刻みなアップダウンがあるのもポイント。芝の直線距離は292mで、差し・追い込み馬にとってはタイミングが重要です。

スタンド2階に設置されたパドックも、他場にはないユニークな設備です。
コース種類 | 距離・特徴 |
---|---|
芝コース | 1周1600m(直線292m)・スパイラルカーブあり |
ダートコース | 1周1444.6m(直線295.7m)・起伏あり |
障害コース | 芝を使用、タスキコースあり(490.9m) |
高低差 | 最大2.1m(芝:1.9m) |
主な重賞レース(GIII)
- 福島牝馬ステークス(4月)
- ラジオNIKKEI賞(7月)
- 七夕賞(7月)
- 福島記念(11月)
小回り+スパイラルカーブが鍵|展開と馬のタイプ

コース全体の傾向
福島競馬場は典型的な小回りコースで、1700m・1800m戦では4回、2600m戦では6回ものコーナーを回ります。コーナーがきついため、大跳びの大型馬よりも、器用に立ち回れる小柄な馬や牝馬に向きます。

3〜4コーナーにはスパイラルカーブが採用されており、スピードを維持したまま直線に向ける構造です。特に逃げ・先行馬が有利な展開になりやすく、開幕週の高速馬場ではさらに顕著になります。
アップダウンの構成と影響
高低差は小さいものの、コース内には複数の起伏があるため、ペース配分や仕掛けどころが重要です。
- ゴール前の上り:120mで1.2mの勾配
- バックストレッチ中央に上り:100mで1mの急坂
- スパイラルカーブ後もわずかに下って上る設計

騎手の仕掛けタイミングと馬の反応力が問われます。
距離別|福島競馬場のコース傾向と狙い方
芝コース

- 芝1200m
引き込み線スタートで逃げ・先行馬が有利。コース適性が大きくモノを言う。 - 芝1700m・1800m
スタート直後に上り坂。コーナー4回のため、先行馬+内枠有利。外枠の差し馬は不利。 - 芝2000m
ポケットスタートで1コーナーまで長い。先行力と小回り実績が重要。 - 芝2600m
最もトリッキー。6回のコーナー+3回の坂越え。展開に波乱の要素あり。
ダートコース

- ダート1000m・1150m
スタートダッシュがすべて。逃げ・先行+スピードが鍵。1150mは芝スタート。 - ダート1700m
スタート後すぐ坂。深い砂でパワー型が有利。逃げ馬の勝率が高め。 - ダート2400m
希少距離。小回り+6コーナーで先行馬が中心。
福島開催ならではの注目ポイント
馬場悪化と「外差し」の台頭
福島開催は梅雨時期と重なるため、馬場が悪化しやすく、開催後半には「外差し」が決まりやすくなります。開幕週は逃げ・先行有利、後半週は差し・追い込み馬の台頭も視野に。
騎手の仕掛けに注目
直線が短く、勝負どころは3コーナーから。騎手の仕掛けの早さと判断力が結果を左右する場面が多いのも特徴です。
アクセス・施設情報
所在地:〒960-8114 福島県福島市松浪町9-23
電話番号:024-534-2121
アクセス:
- JR福島駅(東口)バスターミナルよりバスで約15分「競馬場前」下車(250円)
- 仙台・相馬・会津若松方面からの直通バスあり
開門時間:
- 開催日:9:00〜17:00
- 平日:10:00〜12:00/13:00〜16:00(月・火・祝・年末年始は休務日)

福島競馬場は、小回り・スパイラルカーブ・独特なアップダウンが組み合わさったトリッキーな競馬場です。馬の適性や展開、馬場の変化を読み解く力が問われる分、予想のしがいがあるローカルコースといえるでしょう。
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