11月2日(日)東京11Rは、伝統と格式を誇る中距離王決定戦・第172回天皇賞(秋)(GI・芝2000m)。1937年に創設されて以来、日本競馬の“頂”として名馬たちが栄光を刻んできた一戦です。距離が2000mに短縮された1984年以降は、スピードと持続力、そして勝負強さを兼ね備えた馬が王者となる傾向。過去にはシンボリクリスエス、アーモンドアイ、イクイノックスらが連覇を達成してきました。今年も世代トップや古豪が激突し、秋の主役を決める熱戦が繰り広げられます。
天皇賞(秋)2025のレース概要
- 開催日:11月2日(日)
- 競馬場:東京11R 発走15:40
- 条件:3歳以上・GI・定量(国際・指定)
- 距離・コース:芝2000m(左・Bコース)
- 1〜5着賞金:3億/1.2億/7,500万/4,500万/3,000万
- 出走可能頭数:18頭/登録頭数:15頭
【 #東京11R #天皇賞秋 結果】
— JRA-VAN公式 (@JRAVAN_info) November 2, 2025
1着 7 マスカレードボール
2着 9 ミュージアムマイル
3着 3 ジャスティンパレス
1番人気 #マスカレードボール が1着!古馬との初対戦で、初のG1タイトル獲得しました!鞍上のC.ルメール騎手は3週連続G1制覇となりました! pic.twitter.com/DDfyQaTU9Z
出馬表|第172回 天皇賞(秋)・GI
| 馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | コスモキュランダ | 牡4 | 津村明 | 58 | 美加藤士 | |
| 2 | アーバンシック | 牡4 | プーシャ | 58 | 美武井 | |
| 3 | △ | ジャスティンパレス | 牡6 | 団野大 | 58 | 栗杉山晴 |
| 4 | ソールオリエンス | 牡5 | 丹内祐 | 58 | 美手塚 | |
| 5 | ◎ | タスティエーラ | 牡5 | レーン | 58 | 美堀 |
| 6 | ▲ | ブレイディヴェーグ | 牝5 | 戸崎圭 | 56 | 美宮田 |
| 7 | ☆ | マスカレードボール | 牡3 | ルメール | 56 | 美手塚 |
| 8 | ○ | ホウオウビスケッツ | 牡5 | 岩田康 | 58 | 美奥村武 |
| 9 | △ | ミュージアムマイル | 牡3 | C.デムーロ | 56 | 栗高柳大 |
| 10 | エコロヴァルツ | 牡4 | 三浦皇 | 58 | 栗牧浦 | |
| 11 | シランケド | 牝5 | 横山武 | 56 | 栗牧浦 | |
| 12 | △ | セイウンハーデス | 牡6 | 菅原明 | 58 | 栗橋口慎 |
| 13 | ○ | メイショウタバル | 牡4 | 武豊 | 58 | 栗石橋 |
| 14 | クイーンズウォーク | 牝4 | 川田将 | 56 | 栗中内田 |
注目馬紹介|有力馬と伏兵をチェック
◎タスティエーラ(レーン)
QEII勝ち後も美Wで余裕残しの好内容。東京2000mは瞬発力×操縦性が問われる舞台で、ローテ適性・完成度とも一枚上。内〜中枠なら死角は小さい。
○メイショウタバル(武豊)
宝塚を絶妙配分で逃げ切り。ここも主導権を握ればしぶとい。近2週のCW→坂路の負荷は良好で、粘圧型ラップに持ち込めば押し切り警戒。
○ホウオウビスケッツ(岩田康)
毎日王冠②着で復調気配。単騎or楽逃げなら一発十分。馬体絞れつつ美Wで良化。Bコース替わりの先行利を最大化できるかがカギ。
▲ブレイディヴェーグ(戸崎)
牝馬だが東京の長い直線で末脚信頼。2週前美Wの“1Fの伸び”は上質。展開が締まっても脚を温存できれば突き抜けるシーン。
△ジャスティンパレス(団野)
宝塚③着。ブリンカー効果で集中力UP。差し届く流れなら大外強襲も。2週前CWでの手応えは上々。
△ミュージアムマイル(Cデムーロ)
皐月賞馬でセントライト快勝。上昇一途の3歳勢力。坂路入念で体調維持。距離短縮で機動力が問われる分、位置取りがポイント。
△ロードデルレイ(西村淳)※回避
近走不発もCWで気配改善。中内田厩舎の立て直し巧者。内目でロスなく運べれば怖い。
☆マスカレードボール(ルメール)
ダービー②着。叩き台でも能力は世代屈指。直線勝負に特化する形なら台頭余地。
コースの特徴と傾向|東京・芝2000m(B)

- 二度の坂越え+長直線で、スピードだけでなく“減速しないフォーム”と再加速力が必須。
- 上位人気が強い舞台だが、相手は手広くが基本。内〜中枠(馬番1〜9)優勢の傾向。

平均やや速めのラップで4角の隊列が伸び、立ち回り+瞬発の総合力勝負。
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過去データで見る天皇賞(秋)の攻略ポイント
- 単勝1番人気【7-1-0-2】で勝率70%。勝ち切りは上位人気中心。
- ただし6番人気以下の2・3着進出は多い→相手は広く。
- 前走JRA・GI組が圧倒的(とくに上位人気)。海外帰りは割引。
- 馬番1〜9が好成績、外枠は苦戦。
- 3〜5歳が中心、6歳以上は苦戦。

前走JRA・GIで上位人気の3〜5歳を軸に、内〜中枠(1〜9番)を最優先。本命は堅く据え、相手は穴まで広く拾うのが基本戦略。
1週前の追い切り注目馬(A〜C)
| 評価 | 馬名 | 追い切り短評 |
|---|---|---|
| B+ | アーバンシック | 美Wで本数十分。強めに追っても余力あり、乗り込み入念→ |
| B+ | エコロヴァルツ | CW&坂路で落ち着き出る。余裕残しで好感度高め→ |
| A | クイーンズウォーク | CWで一杯追い。馬体ふっくら見せ気配上昇、踏み込み力強い↗ |
| A | コスモキュランダ | 美Wで追って伸び上々。併せ先着続きで活気十分↗ |
| A | ジャスティンパレス | CWで一杯に追われ反応良。好馬体目立ち順調↗ |
| B+ | シランケド | CWで重心低く先着。終いまで集中して上向き↗ |
| B | セイウンハーデス | CW一杯も脚いろ見劣り。中身はできており当週の修正待ち→ |
| A | ソールオリエンス | 美Wで余力十分に好時計。集中力増し仕上がり良好↗ |
| A | タスティエーラ | 美Wで強めに伸る。この一追いでグッと上昇↗ |
| B+ | ブレイディヴェーグ | 美Wで順調消化。ラストの伸び確かで態勢整う→ |
| B+ | ホウオウビスケッツ | 美W一杯で推進力ある走り。良化顕著で当週注目↗ |
| B+ | マスカレードボール | 美Wで内々併入。この一追いで上昇気配→ |
| B+ | ミュージアムマイル | CWでG前一杯に追い鋭く伸びる。久々でも動き良↗ |
| B | メイショウタバル | CWで一杯追いも完調に今ひと息。当週の気配次第→ |
| B+ | ロードデルレイ | CWで強めに追い迫力十分。久々でも力強く上向き→ |

全体的に仕上がり水準は高く、各陣営とも秋の大一番に向けて順調な調整過程。
A評価はクイーンズウォーク・コスモキュランダ・ジャスティンパレス・ソールオリエンス・タスティエーラの5頭。いずれも終いまで鋭く伸び、気配・反応とも上々。特にタスティエーラはこの一追いで一段ギアが上がった印象。
B+勢も動きの質が高く、アーバンシック・シランケド・ホウオウビスケッツらも好状態。例年以上に好仕上がり馬が揃い、当週の最終追い切りで上位陣の完成度が焦点となる。
展開ポイント(事前メモ)
- 逃げ候補:メイショウタバル、ホウオウビスケッツ
- 先行:セイウンハーデス、ロードデルレイ
- 中団:タスティエーラ、ブレイディヴェーグ、クイーンズウォーク
- 差し〜追込:ジャスティンパレス、ソールオリエンス、マスカレードボール、ミュージアムマイル
- 想定ペース:平均〜やや締まる。4角で縦長→直線は“減速しないフォーム+再加速”が決め手。

内〜中枠の先行勢+中団差しの瞬発力がカギ。
【10.29更新 】最終追い切り評価(S〜C)
| 評価 | 馬番・馬名 | 追い切り短評 |
|---|---|---|
| S | ⑥ ブレイディヴェーグ | Wで反応抜群。躍動感あるフォームで迫力十分。単走でも集中力高く絶好調↗ |
| A | ⑤ タスティエーラ | G前の反応良好。力強い脚捌きで態勢整う。遠征明けでも仕上がり上々↗ |
| A | ③ ジャスティンパレス | 毛ヅヤ冴え落ち着き十分。CWで余力残しの好感触、順調仕上げ↗ |
| A | ④ ソールオリエンス | 坂路で終い鋭く伸びる。馬なりでも集中力高く状態良好↗ |
| A | ⑬ メイショウタバル | CWで好時計連発。筋肉の張り目立ち馬体充実、万全ムード↗ |
| A | ② アーバンシック | 最終追いで前向きさ戻る。体が締まりシャープな動きに一変↗ |
| A | ⑩ エコロヴァルツ | 坂路中心に反応鋭い。柔らかい脚捌きで中距離仕様、気配良好↗ |
| B+ | ⑭ クイーンズウォーク | 時計平凡も直線の伸び上々。大型馬らしい迫力で態勢整う→ |
| B+ | ⑧ ホウオウビスケッツ | 楽に好時計、気配は着実に上向き。当週も活気十分↗ |
| B+ | ① コスモキュランダ | 坂路で脚取り確か。フットワーク軽快で状態キープ→ |
| B+ | ⑪ シランケド | 坂路でリズム良く軽快。我慢利き始め好仕上がり基調→ |
| B | ⑫ セイウンハーデス | CW併用で態勢整う。直前は坂路でまとめて好気配、やや様子見→ |
| B | ⑦ マスカレードボール | 負荷をかけつつ良化。テンション高めも仕上がりは進む→ |
| B | ⑨ ミュージアムマイル | 一杯に追われ動きまずまず。気持ちの面が実戦で噛み合えば→ |

今回の最終追いでは、⑥ブレイディヴェーグが圧巻の動きでS評価。
A評価勢の⑤タスティエーラ、③ジャスティンパレス、④ソールオリエンス、⑬メイショウタバル、②アーバンシック、⑩エコロヴァルツが充実の仕上がり。
B+勢(⑭⑧①⑪)は順調に上向いており、展開次第で上位争いも可能。全体的に高水準なデキが揃った印象です。
【10.31公開】最終見解|展開・買い目例
展開予想|東京2000mの傾向は?

想定ペース:M
逃げ:⑬
先行:⑧⑤⑩
中団:③⑦⑭②⑫
後方:④⑥①⑨⑪

直線の急加速(L3→L1)が勝敗の分かれ目。先行勢が淀みなく運ぶと“立ち回り+瞬発力”の総合力が問われ、好位〜中団で脚を温存できるタイプが有利。
最終予想印|天皇賞(秋)予想
◎⑤ タスティエーラ
東京①④①②着。帰厩後の攻め量十分で、休み明けでも仕上がりの質は高い。好位差しから長く良い脚を使えるのが当舞台向き。古馬の完成度で“勝ち切り”本線。
○⑧ ホウオウビスケッツ
昨年③着のリピーター候補。前向きさを残したまま状態は前走以上。単騎逃げでなくても2番手から運べる自在性が強み。
▲③ ジャスティンパレス
持久力勝負に強い芯の通った差し馬。頭数が落ち着く秋天は外からロスなく進めやすい。上がり勝負でも末脚確実。
△⑦ マスカレードボール
東京①①②着。3歳の中では総合力上位。斤量差を活かせば古馬相手でも互角。位置を取れれば一撃まで。
☆⑬ メイショウタバル
行き切れば怖い存在。武豊のペースコントロールで前残りのシナリオも。展開利を最大限評価して押さえ。
[相手注意] ⑭クイーンズウォーク、②アーバンシック、⑩エコロヴァルツ
買い目例
馬連:⑤ − ③⑦⑧⑬⑭(計5点)
ワイド:⑤ − ③⑧(計2点)
3連複フォーメーション:
⑤ − ③⑦⑧⑬ − ②③⑦⑧⑩⑬⑭(計18点)
さらに点数を絞るなら:
馬連:⑤ − ③⑧(計2点)
3連複:⑤ − ③⑧ − ⑦⑬(計4点)
【最終見解】勝つのはこの馬!

本命は⑤タスティエーラ。好位確保から長く脚を使える東京適性に加え、調整過程も良で不安少ない。対抗は完成度を増した⑧ホウオウビスケッツ、持久力勝負で堅実な③ジャスティンパレス。3歳勢では⑦を最上位評価。逃げ残りの☆⑬までが勝ち負け圏
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